岩手県産株式会社
総務部 総務企画課
担当課長
坂本 昌樹さん
岩手県産株式会社は、県産品の販路拡大を通じて、県内の産業振興をサポート。「ららいわて」や「銀河プラザ(東京銀座)」での県産品の販売や、今年はバーチャル物産展も開催しています。
2021年11月30日に開催した、しごとクロストーク「観光に関わるしごと」の当日の様子を一部ご紹介します。(※情報は開催時点のものです)
岩手県産株式会社
総務部 総務企画課
担当課長
坂本 昌樹さん
岩手県産株式会社は、県産品の販路拡大を通じて、県内の産業振興をサポート。「ららいわて」や「銀河プラザ(東京銀座)」での県産品の販売や、今年はバーチャル物産展も開催しています。
株式会社岩手ホテル
アンドリゾート
人事部 人材開発課
マネージャー
吉田 智生美さん
株式会社岩手ホテルアンドリゾートは、盛岡と安比高原の2つのエリアを拠点に、複数のホテル、リゾート施設を運営。年内には「ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート」が開業予定です。
坂本さん:岩手県産株式会社は今年で58年目。岩手県、市町村、農協などが出資する第3セクターです。岩手県内のメーカーが作る商品「県産品」を卸問屋や小売店に販売しています。当初の年商は1億円でしたが、現在はだいたい50億円あります。直営店はらら・いわて盛岡店、東京銀座のいわて銀河プラザなどがあります。「Ça va(サヴァ)?缶」は当社のほか、「東の食の会」と「岩手缶詰」が作ったオリジナルブランド商品で全国でヒット中です。約800社の県内生産者の商品を扱っています。
坂本さん:ヒット商品も自慢の一つですが、取引先との長年の信頼関係も自慢です。販売先は全国の問屋やイオンやイトーヨーカドーなど大規模小売店、三越や西武などの百貨店、そして全国の生協などです。デパートでは岩手の物産展を開き、岩手食の大商談会を全国で開催しています。コロナ禍で外食を中心に需要が落ち込むなか、生協の宅配事業が伸び、当社は販売額に落ち込みはありませんでした。コロナ禍では大手の通販サイトを利用するだけでなく自社で「バーチャル物産展」を運営しています。
坂本さん:わたしは転職して岩手県産に入社しました。大学を卒業し働いていた仕事を辞め、ハローワークで新たな仕事先を探していたとき「自分の名前に商売繁昌の昌がある」ということで営業職の希望欄にマルをつけました。そこで紹介していただいたのが岩手県産でした。入社後は商品部で荷造りから始め、その後岩谷堂箪笥の仕入れ、卸を経験し、地元百貨店や地元スーパーの営業、東京支店で営業、東銀座にあるいわて銀河プラザの店長、そして本社に戻り現在の仕事について6年目です。当社では「岩手のモノを売る」という基本さえブレなければ、何をしてもいいという自由な気風があります。そこから生まれたものの一つが「Ça va(サヴァ)?缶」です。
坂本さん:もともと盛岡冷麺やじゃじゃ麺などが大好きでした。そうした岩手の商品を売ることが産業振興につながる。ひいてはそれが岩手県民の役に立つということが、自分の仕事のやりがいです。県外で物産展を開く場合、約10人の社員で1週間現地に出向き、チームワークで仕事をこなします。そんなことから部署をまたいで協力するという社風が醸成されてきました。
吉田さん:株式会社岩手ホテルアンドリゾートは、盛岡地区で老舗の盛岡グランドホテルと盛岡グランドホテルアネックス、そしてメイプルカントリークラブを運営。安比高原エリアでは、ホテル安比グランドなど三つのホテルと安比高原スキー場、同ゴルフ場などの運営をしています。安比のホテル群はIHGホテルズ&リゾートと契約し、東北で初となる外資系ラグジュアリーホテル「ANAインターコンチネンタルリゾート」などにリブランドされます。安比には2022年インターナショナルスクールも開校予定です。安比は今、新たな船出の時期を迎えました。
吉田さん:そんな計画を着実に実現するため、本年度は約80人の新卒社員を採用しました。今年9月で従業員数は557人に。コロナ禍で観光宿泊業が低迷するなか、安比高原には大きな事業が花開きつつあります。本州一の雪質で知られる安比高原スキー場は、今季40周年です。国内のスキー人気は低迷気味ですが、外国に目を向けるとスキーやスノボは有望なスポーツでインバウンドが期待され、安比への世界の注目度は年々高まる一方です。
吉田さん:就活時、やりたいことが特になかったわたしは「県外は不安なので岩手で働く」ことが唯一の軸でした。それに加えて家族との時間を大切にできる、成長できる職場環境、いろいろ経験を積みたいという観点から当社を選びました。当社を一言で言うなら「人を喜ばせ、人と人との関係を重視する会社」です。いろいろな職種がありますし、多彩な人材がそろっています。最近のキャリア採用では「通信機器販売」の方が今は「情報システム統括」に。「ダンサー」からの転身者は「イベントダンスグループの中心メンバー」に。設備関係(ハウスキーピング)」出身の方は客室清掃で経験やノウハウを生かしています。
吉田さん:新卒で入社し、最初は盛岡グランドホテルでウエディングコンシェルジュ、その後パーティのコンシェルジュをしていました。そのころ結婚もして、家族の介護をしなければならない状況になり、退職やパート勤務を考えるようになりました。そのことを上司に相談すると「仕事は続けてもらいたい。土日が休めて、比較的時間が自由になるところに」と提案され、デスクワークが中心の職場に異動となりました。家族との時間を大切にしたいと考えていたわたしにはありがたいお話でした。当社は、人を喜ばせ人との関係を重視すると先ほど言いましたが、社内の人にも同じ目線を向けてくれる会社です。