川口印刷工業株式会社
営業一部 営業四課
吉田 昌展さん
川口印刷工業株式会社は、印刷やデジタルメディアの企画・制作をはじめとした「伝えるチカラ」のある製品を提供。北東北の生活情報誌「rakra」、東北道の駅公式マガジン「おでかけ・みちこ」も発行しています。
2023年2月9日に開催した、しごとCROSSトーク「いわての魅力を伝えるシゴト」の当日の様子を一部ご紹介します。(※情報は開催時点のものです)
川口印刷工業株式会社
営業一部 営業四課
吉田 昌展さん
川口印刷工業株式会社は、印刷やデジタルメディアの企画・制作をはじめとした「伝えるチカラ」のある製品を提供。北東北の生活情報誌「rakra」、東北道の駅公式マガジン「おでかけ・みちこ」も発行しています。
宮古エフエム放送株式会社
アナウンス部
パーソナリティ
高畑 裕莉香さん
宮古エフエム放送株式会社では、開局10年目を迎えた宮古初のコミュニティFM局「みやこハーバーラジオ」として、多彩な番組に加え、生活情報や市政情報の発信といった地域に根ざした放送を行っています。
吉田さん:川口印刷工業株式会社は、盛岡市が本社で、創業は1904年と100年以上の歴史を持つ会社です。過去には漫画本の「サザエさん」の印刷もしていました。常に印刷周辺分野へ新しい事業を展開し、顧客ニーズを満たすソリューション営業を心がけています。北東北の生活情報誌「rakraラ・クラ」や東北「道の駅」公式マガジン「おでかけ・みちこ」などを発行しています。本屋さんなどに置いてあるので「売れているかな」と気になって見ることもあります。
吉田さん:私は東京の大学の工学部で画像処理技術を主に学んできました。例えば印刷機が画像を処理し、どう表示しているのか。テレビの映像はどのように処理され私たちの前に表現されているのか、などです。就職活動は都内の会社が中心でした。会社説明会とか行ったのですが、なかなか決められず、大学の教員に紹介していただいた印刷会社に就職することになりました。ここに7年ほど勤めた後、東日本大震災を契機に地元に戻りたいという思いが強くなり、今の会社に転職しました。
吉田さん:入社したときはDTP(デスクトップパブリッシング)の業務をするのかと思っていたのですが、研修を受けているときに人事の方から営業と言われて少し驚きました。自分としては人と話すのが得意とは思っていませんでしたし。それに、営業は仕事のことをすべて知った上でお客さんと話さなくてはいけません。営業を続けてこられたのは、お客さんからの問いに直ぐに答えられるようにその都度現場に行ったり、外注先の工場に聞きに行ったりすることで、印刷についていろいろ勉強したこと、そして、顔を覚えてもらえるよう、信頼関係を築き仕事をしてきたことが大きいかと思います。
吉田さん:私の部署は直接企業とやり取りすることが多いです。印刷はいろいろな部署の人が関わるので、自分の意識の中に、デザイナーや製本の機械を操作する方など選りすぐりのメンバーで構成された「チーム吉田」をつくることで、仕事をスムーズに進めています。今は電子化に伴いデジタルサイネージなど画像関係の広告が増えてきていますので、大学の知識が生かせるそちらの分野にも関われたらいいかなと思っています。
吉田さん:転職する前の経験は、これから勤める会社でも絶対に役に立つと思います。私の場合もそうでした。自分に自信を持って常にアピールできるように、就職活動や転職活動は自信を持って進めてもらいたいと思います。
高畑さん:「みやこハーバーラジオ」のスタジオは、宮古駅近くのイーストピアみやこの2階にあります。宮古市役所本庁舎が入っているビルです。ここでは生放送をするたび、スタジオの前に椅子を用意してスタジオの様子が見られるようになっています。局のキャッチコピーは「あなたの隣に」です。周波数は82.6メガヘルツでスマホのアプリ「リッスンラジオ」やパソコンのサイマルラジオで宮古市内はもちろん、世界中どこでも聞くこともできます。
高畑さん:八戸市出身で、大学は山形市の東北芸術工科大学です。大学では考古学、主に縄文時代について学びました。就職活動では、地元の会社など業種を問わず応募しました。縁があり八戸市の洋菓子店に就職したのですが、大学で学んだ縄文時代の魅力や楽しさをたくさんの人に伝えていきたいという気持ちが強くなり、コミュニティFM放送局などに履歴書を送ったりしていたところ「みやこハーバーラジオ」から内定をいただきました。
高畑さん:仕事は主に5つあります。1つ目が朝昼夕の生放送です。天気情報や公共交通機関の運行情報、道路情報、行政情報、市内の幼稚園や保育所の子どもたちの声をお届けするコーナー、市内の花屋さんやお菓子屋さんにお話を聞くコーナーなどがあります。2つ目は最新の話題をお伝えするため宮古市内のイベント取材に行くことです。例えば、昨年では宮古市内でも大きなイベントの一つだった「宮古うみねこ丸」の就航式を取材しました。3つ目の仕事が、コーナーの企画と収録、編集です。収録から編集まで1人でやっています。4つ目は緊急割り込み放送です。地震や台風など災害があったとき、避難指示が出された際には生放送の時間外でも緊急割り込み放送をします。最後5つ目は、司会やイベントでのアナウンスです。司会の依頼やイベントでのアナウンスの依頼があれば引き受けます。生放送をするだけでなく、ゼロから番組作りができるやりがいのある仕事です。入社前には馴染みのなかった宮古ですが、たくさんのことに目を向け、その魅力も知ることができました。そして、それをラジオを通して地域に伝えることで、地域に密着していることが実感できるのも大きなやりがいです。
高畑さん:憧れの田舎へのIターンや古里へUターンした人たちのテレビ番組の「人生の楽園」は第二の人生を歩む人たちを取り上げています。それを見て感じたことは、やりたいことに突き進むのには年齢は関係ないのかなということです。私はラジオの仕事を通して、さまざまな体験や場面に遭遇してそれを言葉にしています。ある意味チャレンジの連続です。これからも新しい発見をして自分のレベルを上げていきたいと思います。自身の成長が叶うよう、みなさんの挑戦を応援しています。