株式会社ベアレン醸造所
総務部 部長
菅原 聡子さん
株式会社ベアレン醸造所は、地方発信の価値を創造する地ビールメーカー。ビールの製造、販売、飲食店を経営し、昨年10月「ビアバー ベアレン 中ノ橋」が盛岡バスセンター2Fに移転オープンしました。
2023年1月17日に開催した、しごとCROSSトーク「会社で働く人を支えるシゴト」の当日の様子を一部ご紹介します。(※情報は開催時点のものです)
株式会社ベアレン醸造所
総務部 部長
菅原 聡子さん
株式会社ベアレン醸造所は、地方発信の価値を創造する地ビールメーカー。ビールの製造、販売、飲食店を経営し、昨年10月「ビアバー ベアレン 中ノ橋」が盛岡バスセンター2Fに移転オープンしました。
株式会社ベルジョイス
管理部 人事教育室
圓子 和久さん
株式会社ベルジョイスは、岩手県内市場シェアNo.1の食品スーパーマーケット企業。岩手の「食のライフライン」を担う企業として、「お客様に選んで頂ける店、頼れる店」を目指しています。
菅原さん:株式会社ベアレン醸造所は、盛岡市の国道沿い北山に本社工場が、盛岡駅前、菜園、盛岡バスセンターに直営レストランがあります。事業はビールの製造、販売、飲食店の経営です。地元に根差した企業を目指しており、2023年に20周年を迎えます。
菅原さん:ベアレンは2001年に会社ができ、2003年からビール製造を始めました。3人でスタートした会社ですが、そのうちの一人ドイツ人マイスターが日本語ボランティアを通しての知り合いでした。今思えば何か縁があったのかもしれません。特別ビールが好きだったわけではなく、入社後ビールの世界を知るうちに好きになりました。金融機関というちょっと堅い業界からの転職でした。
菅原さん:総務部ができたのは2019年でした。それまでは役員が手分けをして仕事をしていましたが、従業員の人数も増えてきて、手が回らず総務部ができました。私は創業間もないころからおりまして、全体的なことがある程度わかっていたことから、 営業部の仕事をしながら総務関係も担っていました。そのような経緯で配属されたと思います。人と関わることが好きなので、この仕事は向いていると思います。総務の仕事をする上で根拠になるものがほしいと思いまして、キャリアコンサルタントの資格を取得しました。スタッフのために何か役に立つことを、という思いです。その学びの過程で、社会人になるとアウトプットに重きを置くことが多いのですが、インプットも大切なことを再認識しました。「人の話をしっかり聴く」ことを、日々意識しています。
菅原さん:ビールを造り販売し、イベントもする会社です。みなが元気で楽しく、個人のパフォーマンスを発揮してもらえれば、それが縁の下の力持ちとして役に立つことが総務担当のやりがいです。若手社員から相談も受けることがあり、少しは役に立っているのかなと思います。
菅原さん:転職をして今の会社に。そして総務という仕事に就いたことが転機ですね。最初は戸惑いもあったものの新しい世界を知る楽しみがありました。いくつになっても学び続けることは大事だと思います。年齢を重ねると躊躇してしまう部分もありますが、会社の雰囲気として「挑戦する」気風があり、そのなかで私もチャレンジャーとしてやっています。
菅原さん:人生いろいろありますので、自分の思い通りに行かないことも少なくないと思います。もしそういう状況になってもそれを受け止め、是非前向きに進んでいただきたいと思っています。
圓子さん:株式会社ベルジョイスは、ベルプラスとジョイスが合併し2016年にできた会社です。岩手県のほか、宮城県、青森県にも店舗があり店舗数は58。2022年2月実績で売上高は約803億円。地域の皆さんの暮らしを豊かにすることを目指しスーパーを営業しています。
圓子さん:東京の大学を卒業し、東京の会社に就職したのですが、結構早い段階で退社し、盛岡に帰って来ました。地元で就活したのですが、なかなか決まらず、親の知り合いの会社がコンピューターをできる人を探していて、その会社に入りました。スーパーやコンビニ、パンションなどを運営していた会社ですが、資本金も少ない小さな会社でした。そこが2007年にベルプラスに参加することになり、統合後に籍を移しました。次にジョイスと統合し、今の会社の資本金は約10億円です。統合を経て勤める会社の規模が大きくなりました。
圓子さん:最初の会社ではPOSシステムなどを担当していました。人事採用担当になったのは、合併でシステム担当者が多くなったのが理由です。ベルプラスの統合時、知識経験がない総務に配属になり苦労しました。6社が合併し、それぞれの仕事の流儀があり、みんなが忙しく働くなか、自分はあまり仕事がなく、でも残っていたという状況でした。同じ規模の6社の統合で形を作り上げるのは大変でした。今の仕事に何が役に立ったかと考えると、子育てかなと。人事に変わったのが下の子が中学生で、上の子が大学生ぐらいでした。新卒採用の年齢層と重なるのかな。子育ての経験が生きているし、子どもとのコミュニケーションを結構とっていたので、そんなところを見てもらったのかとも思っています。
圓子さん:現在の仕事は結構裁量が利く仕事だと思います。上司の承認は必要なのですが、自分で考えて自分で動けます。ルーティーンな仕事ではなく、人が相手でいろいろな変化もあります。そこに楽しみややりがいもあるかと。自分が関わった若手社員が仕事に前向きに取り組んで元気に働いていると聞いたり、そういった彼らが成長してそれなりのポジションに就いたと聞いたりすると「あーよかったな」と思います。
圓子さん:2007年にベルプラスが統合したときが大きな転機でしたね。前の会社は規模が小さく井の中の蛙でしたが、大海に放り込まれたような思いでした。さまざまな仕事をしましたが、「トヨタ改善活動」にも携わり、プロジェクトチームで店舗を巡回しながら活動を広める仕事もしました。自分の引き出しが増え、お店の人とも知り合え、それが今の仕事に生きていると実感しています。
圓子さん:中国の故事に「彼を知り己を知れば百戦危うからず」という言葉があります。転機をチャンスととらえ、ちゃんと自分のことを理解し、相手や相手となる会社のことも分かった上でチャレンジをしてほしいと思っています。みなさん、就職活動や転職活動、頑張ってください。