株式会社菅文
経営サポート部
マネージャー
堀川 貴史さん
ホームセンターや石油製品販売等5つの事業を展開。社長が先頭に立って地域のお客様の声を直接聞き、様々な要望に応えられる最強のサービス集団を目指しています。
2024年2月27日に開催した、しごとCROSSトーク「未経験から正社員へ!異業種からの転職」の当日の様子を一部ご紹介します。(※情報は開催時点のものです)
株式会社菅文
経営サポート部
マネージャー
堀川 貴史さん
ホームセンターや石油製品販売等5つの事業を展開。社長が先頭に立って地域のお客様の声を直接聞き、様々な要望に応えられる最強のサービス集団を目指しています。
第一開明株式会社
営業本部
向井田奈津美さん
1951年の創業以来、東北地区に事業所を構え地域に密着し、ガスと関連商品を販売。高品質の「安心・安全」を提供し、「お客様に支持され続ける会社」を目指しています。
堀川さん:株式会社菅文は二戸市に本社があり、ホームセンターを中心にガソリンスタンド、建築資材販売、リフォーム工事、上下水道工事、便利サービスなど「住まい」に特化した事業を展開しています。岩手県と青森県に12店舗があります。私は人事や総務を担当しています。特に人事にウエイトを置いて、人事異動や社会保険事務、社員が働きやすい環境の整備などをしています。
堀川さん:青森県での学生時代には経営や経済を学んでいました。両親は「公務員に」という希望を持っていたようですが、介護の仕事をしていた母親の姿に憧れ、青森県のグループホームに入職しました。少人数の高齢者のお世話をするのですが、認知症などを理解して、その方の暮らしのお手伝いをするのはやりがいがあり、自分にあっていたと思います。
堀川さん:一番のきっかけは結婚でした。それに加え長男なので両親から地元に戻ってきてほしいという希望があり、二戸市に戻ってきました。仕事探しをして、地元で大きな会社である菅文の求人で、住建部の営業職を見つけて応募しました。営業は経験がなかったのですが、人と接することが介護とそんなに変わらないのではと考え応募しました。求人とは違い、最初の勤務先がガソリンスタンドで、そこからホームセンターに配属となりました。約1年半後、現部署に異動しました。
堀川さん:ホームセンターで経験を積み、これからだというときに経営サポート部に異動になりました。経理をやっていた方が異動になり、その後を担う形でサポート部での仕事を始めました。これまで社内でもさまざま部署を異動してきましたが、「人と接する」という共通点があります。相手がお客様か社員かの違いだけで、この仕事にやりがいを感じています。
堀川さん:今は専門性の高い部署で仕事をしています。専門性があるといっても自分で工夫する余地は多く、自分の裁量で仕事のやり方を変えて効率的にしたりできるのがいいと思っています。全社的な行事の企画もしています。それを自分で考え、実行し、うまくいったときは非常に嬉しいです。仕事で大切なのは人とコミュニケーションを取り、話し合いながら進めるということだと思います。これからも現場を含め人の意見を聞き、その上で仕事を進めていきたいと思っています。
堀川さん:経営サポート部に15年勤務しています。社員の方々など周りの環境が大事だと思っています。中途採用なのでいわゆる同期入社はいないのですが、周囲の社員の方と協力し合いながら仕事を進めています。そんな環境にいることが仕事を長く続けられている秘訣かもしれません。人間関係は大事で、信頼していただき、相談にも乗ってあげられる関係を築くことが仕事の安定につながっています。プライベートでは結婚して家族ができたことが大きなモチベーションになっていると思います。
当社では資格取得にも力を入れています。研修費の補助や試験のための宿泊費まで支援しています。最近、制度改善があり、パートナー社員の方でも資格取得ができ、その資格には手当がついて、部署が変わってもその手当はずっと支払われることになっています。
堀川さん:自分の就職活動中は企業について知らないことが多かった印象です。わからないことがあったら聞くことが大切で、具体的な働き方など詳しく聞いてみてほしいです。
向井田さん:第一開明株式会社は盛岡市が本社で、福島県を除く東北各地に7事業所を持っています。会社の設立は1951年で、今年で73年目を迎えました。取り扱っているのは工業用や医療用の高圧ガスなどで、それに関連する機器・材料の販売や関連する工事をしています。私は営業本部に所属し、会社全体の営業のサポートや社外広報などもしています。
向井田さん:今の会社で4社目です。高校を卒業して入ったのはアパレル業界で、洋服の販売の接客業を3年半ほどしていました。高校の先生から「接客が向いている」というアドバイスを受けての選択でした。家庭の事情で県外に生活拠点を移すことになり、この会社を辞め、次は同じ接客業でビジネスホテルのフロントを2年半ほどしました。その後は接客販売以外の仕事をしたいと思い、県外で商業施設の管理をし、希望してその会社の県内事業所へ移り勤務しました。その後転職して現在の会社に来ました。
向井田さん:前職の仕事内容は気に入っていたのですが、自分としては節目と考えていた30代となり、「このまま今の仕事を継続するかどうか」を考えました。商業施設での仕事は、季節を先取りしていろいろなプロジェクトが同時進行していました。「次のステージに行ってもいいのかな」という思いが強くなり、転職するにしても年齢は一つの条件になると考え、求人を見るなどして転職活動を始め、合同企業説明会で今の会社と出合いました。本当に偶然の出合いで、たまたま立ち寄ったブースが第一開明でした。話を聞くと働き方改革やSDGsに力を入れ始めていることが分かり驚きました。前職のプロモ―ションや販売促進の経験が生かせそうだというのも魅力でした。転職活動をしていたとき、職種は選択肢として「事務か営業」というのが多かったと思います。でも自分のキャリアを振り返ると「事務か営業」の選択肢には収まらないと思いました。たまたま出合った会社でしたが、自分のキャリアが生かせ、しかも新しい分野に挑戦するという社長の方針に納得して入社を決めました。
向井田さん:最初は新設されたマーケティング部に入ったのですが、組織変更などもあり、営業本部に吸収される形になりました。当初新設された部では社長と二人三脚でやっていました。プロモーション的な仕事は今も続けていますが、全社的な視点からの営業サポートが中心で、入社当時に考えていたこととは少し違った形で仕事をしています。
向井田さん:異業種で働き始め、工場に行ったこともなく、商品を触ったこともなく、知識、経験もなく分からないことが多かったです。上司や同僚の話にもついて行けないことが多く、苦労しました。半年から1年は勉強期間でした。分からないなら「これはどういうことですか」と遠慮なく聞いたり、自分で調べたりしました。周囲の方が優しく教えてくれたので大変助かりました。
向井田さん:人間関係がいいため働きやすい職場だと思います。他部署も含め周囲の方との関係がうまくいっていて、仕事だけでなくいろいろなことを話せるのがいいと思います。有給休暇を含め休暇制度が充実していることもプラス要因です。 扱っている商品がニッチなので、その知識を得るため今は仕事関係の資格にも挑戦しています。
向井田さん:転職活動中、自分に何が向いているのか迷った時期がありました。選択肢を広げたらいいのか、もっと絞ったらいいのか。自分の経験からはできれば視野を広げて就活をしてみるのがいいかと思います。公にしていなくても見学やインターンシップなどを受け入れている企業も多いと思います。希望の会社があったら、その会社に直接相談してみるのも一つの方法だと思います。