株式会社菊池技研コンサルタント
技術事業部 地質課
紺野 健一さん
株式会社菊池技研コンサルタントは、いわての安心・安全を支える総合建設コンサルタントのプロフェッショナル集団として郷土の発展に貢献。多くの技術者を有し、資格取得も積極的に支援しています。
2023年1月30日に開催した、しごとCROSSトーク「技術で社会に貢献するシゴト」の当日の様子を一部ご紹介します。(※情報は開催時点のものです)
株式会社菊池技研コンサルタント
技術事業部 地質課
紺野 健一さん
株式会社菊池技研コンサルタントは、いわての安心・安全を支える総合建設コンサルタントのプロフェッショナル集団として郷土の発展に貢献。多くの技術者を有し、資格取得も積極的に支援しています。
株式会社小林精機
第2製造部 製造2課
製造第2係 主任
三浦 智也さん
株式会社小林精機は、人と暮らしをつなぐ精密部品を生産。ものづくりを担当する技術者のほか、生産装置の設計開発や情報システムの技術者など幅広い分野の技術者が活躍しています。
紺野さん:株式会社菊池技研コンサルタントは、大船渡市の会社で設立は1963年、資本金は3千万円、従業員数は男性69、女性13の計82名です。建設コンサルタントで「皆さまが快適で安全、安心な暮らしができるよう社会資本に関するサービスを提供し、地域の暮らしと未来を創る企業」です。
紺野さん:インフラ整備の事業では、全体計画を立て、測量や地質などの調査、設計、工事と進んでいき、完成となります。工事や維持管理は建設会社が行っています。建設コンサルタントは計画から調査まで、時には維持管理までが役割で、事業の全体に関わるとても重要な役割を担っています。入社前は「頭がよくて変な人が多いというイメージ」でした。従業員は知識を持った専門家集団です。私は地質調査を担っています。実際の現場では専門の技術者が調査を行うのですが、調査計画を立てたり、調査した結果を解析して報告書を書いたりしています。ボーリング調査では管で穴を掘り、1メートルごとに土を取り、硬さを測り、軟弱地盤かどうかなどを判断します。ボーリング以外では簡単な機械を使った調査や、地面にわずかな振動を与えて一般の宅地などの地盤の硬さを調べることもあります。
紺野さん:前の仕事は建設会社で、工事現場の現場監督をしていました。大学を卒業し、新卒で入り3年半ぐらい働き、現場のメンバーをまとめたり、作業計画を立てたりしていました。転職活動ではハローワークに行って、自分ができそうな仕事を探していました。前の仕事とは違う仕事をという思いはありましたが、「何をしたい」をスタートに「自分探し」から始めました。地元が沿岸部だったので、いずれは地元に戻りたいというのは大学生のころからあったので、3年働いたその時がタイミングとなりました。転職活動はしたものの半年は決まらず正直焦りはありましたが、「仕方がない、いい会社が見つかるまで頑張ろう」と捉えていました。違う仕事をしたいと思っていたものの、経験は生かしたいと思い、「自分が必要とされる会社」「自分が活躍できる会社」という軸は持っていたので、なんとか乗り越えられたのかと思います。
紺野さん:最初に与えられる仕事は、細かい、断片的なものが多いかと思います。私は「この仕事は何のためにやっているのか」を常に意識していました。断片的なところが徐々につながり、知識となっていく。そこに経験が加わり、仕事がうまく進められるようになってきたら、それが喜びややりがいとして感じられるようになっていくという、そんな繰り返しですね。結構、社内には若手が多く、数年前に「若手の会」を結成しました。全国組織で建設コンサルタンツ協会というのがあり、技術者の高齢化が進む中、協会内に若手の会ができ、そこに会社の代表として私が参加し、月に1回同年代の方々と情報交換したり交流会を開催したりしました。その経験を社内で還元しようと、社内に「若手の会」をつくり、みんなで何をしようかと話し合いながらこれまで進めてきました。
紺野さん:タバコを吸わない人には月千円が支給されます。健康経営の一つで、優良中小企業が認定される「健康優良法人認定ブライト500」や若手の採用・育成に関する「ユースエール認定」とか、男性の育休取得など、社員が一丸となり取り組んでいます。それが公的機関からも認められているところです。
三浦さん:株式会社小林精機は、滝沢市大釜にあり、ステンレスやアルミなどの金属材料の精密切削加工、機械の自動化や省力化の設計製造をしています。取引先相手は大手メーカーなどで、注文を受けて加工する「多品種、少ロット」に特化しています。
三浦さん:製造している部品は安いもので3円、高いもので10万円になります。生産数も年に1個しかないものや月に5万個ぐらい生産するものもあります。部品 の形も板ものや円盤、シャフトと呼ばれる棒状のものなどがあって、その加工実績が6万種類になります。月に数万個生産する量産品の一例としては自動車のエアコン部品、学校など建物用のエアコン部品などです。多品種小ロットでは、研究機関などにある電子顕微鏡の部品でとても小さいものです。腎臓病患者のための人工透析機器の部品も作っており、医療用で精密さや品質管理がとても厳しいものになっています。
三浦さん:私は高校を卒業して就職し、今の会社が5社目になります。最初は電信柱にケーブルテレビのケーブルを引っ張る会社に入りました。その後養鶏のアルバイトを始めましたが、そのころパートナーができて収入をもっと良くしたいという思いから、派遣社員として工場勤務を始めました。これが製造業に入るきっかけでした。20歳で結婚し、子どももできたので、製造業で正社員として8年働きました。転職で大変だったのは、家族がいて収入面では妥協ができなかったことです。でもその家族の存在が頑張るモチベ―ションにもなりました。
三浦さん:作っているのは部品なので目には見えないのですが、陰で支えて人のために役に立っている仕事です。人工透析機器などが典型で、医療だけでなくさまざまな業界で使われる器械の部品として必要なものということになります。私の部署は10人で、新卒が4人、私と上司が経験者。残り4人は全くの未経験者です。そのうち一人はホテルマン、帽子屋さん、そして東京からのUターン者も未経験での入社です。未経験者が多いのですが、一緒に働いているうちにしっかり一人前になっていきます。新人でも未経験者でも研修期間があって、配属後もいろいろなプログラムを受けて、先輩方が指導して成長していきます。
三浦さん:給与面がいいです。賞与もあり、今電気代とかが高くなっていますが、そんなことを受け冬季手当が出ることになりました。そんな面に対応してくれる会社です。